退職金の運用をお考えの皆様に向けて、本当にネットの口コミだけで商品を購入して良いのか?
またはインデックスを使って運用して良いのか?
本日は退職金の運用について記事を書いていきます。
退職金の運用とは
退職金の運用とは、退職後に受け取る一時金や年金を効果的に管理し、運用することで資産の安定を図ることを指します。
基本的な考え方としては3つあります。
①目標設定: 退職金の運用目的を明確にする。生活費の補填、旅行や趣味への資金、子供や孫への贈与など。
②リスク管理: 年齢やリスク許容度に応じて、リスクを適切に管理することが重要。一般的に、退職後はリスクを抑えた運用が推奨される。
③分散投資: 資産を多様な投資先に分散することで、リスクを分散させる。株式、債券、不動産、投資信託など。
一般的には、自身で使う目的で資産を減らさないように運用していくものと、子供たちへの相続贈与の目的と2つの目的があると思います。
基本的に、運用は賛成ですが、相続贈与目的であれば、問題はないですが、ご自身で使う目的がある場合、近年流行りの様なインデックス投資1択で行っていくのは少しばかりリスクを考えていく必要があると思います。
この退職金についての理想というのは、なるべく元本を減らさずに配当を受け取ったり、資産を増やし、それを換金して消費に回し好きなことに使っていくというのが、多くの方の考えかと思います。
では、何をしていけば良いのか、端的に書いてきます。
退職金運用の理想とは
まず、年齢が上がるにつれて、大事なお金というのは、減らさないようにというのが、一番重要です。
リスクを取ると名目的なリターンは上がりますが、株式や指数を保有した場合、ドローダウンが起きると数年に渡り資金が塩漬けになる恐れもあり、そもそも想定していた計画とは大きく異なる老後生活となってしまいます。
これは、生きている世代ごとに違いますが、この10年は安定的に株式市場は拡大をし上がってきておりますが、スポットで見ていくと、バブル崩壊やリーマンショック等に巻き込まれたりするとほとんどが台無しになってしまう恐れがあります。
勿論、そんなはずではなかった、、と思っても時すでに遅しということも頭に想定しながら、リスクのバランスを考えた運用を考えていく必要があります。
では、一般的にどのような運用をしているのかというと、年を重ねていくにつれて、運用リスクというのは徐々に減らしていくべきであり、安全資産に近いもの、もしくは出来るだけリスクに晒している資産の時間軸を短くしたり、バランスを取る必要があります。
若い方であれば、資産をリスクに晒しておく行為は、時間的な観点で机上の話では問題はないのですが、今後有意義な老後生活の中で、資産が大きく目減りすると楽しめるものも楽しめませんので、若い方と同じ様な運用というのは、違うということです。
基本的にネット証券や個人の方が宣伝している内容というのは、とにかく積立投資を行って将来に向けて資産を蓄えてくださいというお話ですが、網羅的に一括りでお話をしていますが、残りの人生は人によって異なりますのでご注意してください。
あくまでもそのお話は、投資未経験者に向けて、市場に入ってくるよう、敷居を下げて発信しているものですので、バカ真面目に表面的なお話を汲み取り、行動に起こしている方というのは、中々情報に疎い方であるのは間違いないかと思います。
基本的に人の出口を考えたもので設計されているものではないので、時間軸を伸ばしてお話しておけば、資本主義社会で経済成長している限り問題はないよねというのが前提で作られていますが、その人がお金を換金し使うタイミングまでは想定されておりません。
ここでは、あくまでも、資産を減らさずに投資を片手間に考えながら、よりよい老後生活を安心して送れるようにフォーカスした形で、商品について記載をしていきます。
商品の選定について
順番としては、私が考えるリスク順と検討すべき順番で記載をしていきます。
- ①プライマリー商品の活用
プライマリー商品は、IPOやPOといった証券会社の引受部隊のカバレッジ業務から発生する企業の調達案件になります。
とくにIPOについては、勝率90%を超えているのと、POにおいてもディスカウントで株を取得できることに加えて、手数料がかからないということがメリットです。こちらについては、ネット証券で売買するというよりかは、総合証券で商品を購入する方が理想です。
特に、この類の商品については、期待値が大きく高いのは、裁定取引に近い形での取引も可能となっており、利益をしっかり残して、市場で常にリスクを晒すという行為から解放されるというのが大きな利点となります。
要は、減らしてはいけないお金を回していくには最適解と考えています。
- ②債券
こちらは、株式とは対極にある商品であり、満期まで保有すれば、金利を受け取れますが、損失は発生しません。
イメージがしにくい方もいらっしゃると思いますが、証券会社のお客様は、年が上がれば上がるほど債券比率は非常に高くなる傾向があります。
わかりやすい事例であれば、国債は国が破綻しなければ、元本は返ってきますし、例えば金融機関の債券であれば、銀行預金よりも金利が付きますので、定期預金よりリターンは出ます。
また、外国の債券であれば、その国の金利が付きますので、米国債や米国の社債であれば、金利は4%~5%以上つきます。インデックス投資でドローダウンの想定も考えられる中、6%~7%程度の期待利回りでリスクを取って回すので、まだ債券の方が将来の見通しが立ちます。
注意しなければならないのが、必ず現物の債券を購入するということで、投資信託やETFであれば、価格の上下によって元本が欠損し戻ってこない恐れもありますので、注意をしてください。
外国の商品、外債であれば、他国の通貨建てで行う商品が多いため、為替リスクだけは注意しましょう。
また、利払い日は年に2回の債券が多いので、利払い日を分けると、毎月貰える様な形でポートフォリオを設定することも可能です。
債券の種類でいえば、ネット証券よりも総合証券の方が、在庫も多く選択肢は広がります。
債券も様々な種類がありますので、失敗しないよう注意して選んでください。詳しい方も少ないので、見て欲しい方がいらっしゃれば、気軽にご相談ください。
- ③高配当バリュー株
比較的、波が荒くないのがこの高配当株です。
成長株であるグロース株は、配当は少ないですが、企業の成長とともに値上がりしていきますが、1つ間違えると波は荒く成長が否定されれば大きく値下がりするリスクがあります。
一方で、高配当株はどちらかというと、成長しない産業に多く見られるので、キャピタル益というより配当を目的として投資をする方も多いです。
注意点としては、高値で掴むと中々、株価が改善しにくくなるのと、将来配当が同じように支払われるかどうかは不明なところです。
企業は業績に伴い配当金を支払いますので、業績がもし低下するとこの配当金は下がっていき、株価も下落していきます。
一見、高配当株投資は、簡単そうに見えますが、一番重要なのは買い時になりますので、注意しましょう。
- ④優待株
こちらは、株主優待を目的として株を買うことです。配当と同時に、優待を発行している企業もありますので、米が貰えたり、商品券がもらえたりと様々な制度があり、日本固有の制度になります。
優待が届く月も各企業毎に違うので、様々な株を持つことで、毎月優待を楽しむことも可能です。
さいごに
今回は、退職金での運用の仕方について書きましたが、いかがだったでしょうか。
基本的に、退職金とは減ってしまっては意味がないので、リスクに注意しながら、自分で合った方法を選択してみてください。
もちろん、私個人として同じような状況に置かれた場合は、上から順番に優先順位を設定して取り組みをして行って、補えないものは配当株等でバランスを取るという戦略になると思います。
指数を買ったり、その辺に転がっている様なお話には、耳を傾けるつもりもないでしょう。
これを見た皆様も、如何に資産を減らさないように、退職金運用を考えていくかについて検討してみてください。
さいごに、私のところでは①については、どんなことをしたら良いのかについては、お伝えしておりますので、興味があれば覗いてみてください。
基本的に、こちらについては、ある程度仕組みをわかっておく必要があります。
あまり、このお話が大きく公開されていないのは、儲かるものってあまり人には言いたくないよね?というのが根本にあるのと、一般の方には知られていないところもあるかと思います。
とにかく発信する側も、投資を真剣にやっている人間というよりかは、発信を目的としてアフェリエイトや広告収入目的で行っている人間が多いので、そのような歪な情報だけが、広がっているのだと思料します。
色々とご自身で考えて頂いて、参考にしてもらえたら幸いです。