大口による節税対策は、ジェットリースであったり債券相対等々、やり方は様々です。
一方で個人投資家でも多少なり節税対策として良いものはないのか?ということで、昔から行われているものを1つ紹介します。
概要
平均取得単価等の歪み的なものが存在していて、平均取得単価は手数料を込みで計算しますが、これが端数切り上げになるので、平均取得単価が実際より高くなるというもの。
必ず手数料が発生する証券会社の口座を用意してもらい、低位株を物色し、同値決済を行っていきます。
平均取得単価が○○.●の●の部分が、税法上の損益は切り上げになりますので、税法上の損益はマイナスとなりますが、実際の損益は切り上げを行わないのでプラスになるという取引が可能です。
低位株の場合は、○○.●円が切り上がり1円とされるため、もともとの株価が低ければ低いほど乖離の影響が大きくなります。
単純に株価10000円の銘柄で1円に切り上がっても、10001円になるだけなので、税法上の買付単価は0.01%しかアップしませんが、株価50円の銘柄で1円切り上がったら、2%も乖離が生じます。
これを狙っていくのが低位株を利用した節税対策となります。
注意点
1.仕手株をなるべく触らないようにすること
株価変動が大問題ですので、ボラティリティが激しい低位株や超低位株は触らないようにすること
2.両建てする場合は、同銘柄空売りの現渡決済で行うこと
基本的に低位株は空売り規制があることが多いため、1回当たりの上限が大したことない
3.相場操縦に気を付ける
税金対策が目的であっても短期間で同銘柄のクロス取引は高頻度で行う場合は、HFT等のマーケットメイカーではないので、相場操縦にあたる場合があります。早い段階からの対策をやっておいたほうが無難です。
この点色々、注意をしてもらって、ご自身の資産や個人法人の別、で色々とやり方もあるので、自分に合った形で手元に残してください。
今年なんかは相場も良いですし、ある程度確定利回りで○○%出るくらいで回している方なんかは、収益の見通しも立つと思いますので、全て早めに動くのが吉です。
また、私のコンテンツや手法なんかの購入に際してもこの対策として合わせて使ってみてください。
コンテンツは書籍代ですし、アドバイスは業務委託やコンサル系の切り分けになりますので。