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外資系投資銀行出身者が語る投機について

本日は、投機について少し書いていきたいと思います。

投機とは、特定の資産(例えば株式、不動産、仮想通貨など)を、市場の価格の変動を利用して利益を得ようとする行為や行動のことを指します。

投機家と呼ばれる人々が、市場の価格の変動や将来の価格の変化を予測し、その予測に基づいて取引を行います。

投機は一般的に、投資よりもリスクが高く、短期的な利益を目的とすることが多いです。

そのため、価格の変動によって大きな利益を得ることができる反面、損失を被るリスクも高いです。投機的な取引は市場の不安定性を増加させる要因ともなり得ますが、市場の流動性を高める一方で資本の配分を効率化する役割も果たしています。

この投機について、私個人としてはおすすめはしていないのですが、当の本人はどうかというと、過去においては投機を行ってきた経験はありますます。

本日はその件について記載をします。

外資系投資銀行のお仕事について

外資系投資銀行と聞くと、普通の証券会社と何が違うのか?と聞かれたら、日本の総合証券会社と少し違う程度で対して差はありません。

規模と顧客が世界にいるというのはありますが、投資銀行業務(引き受け、M&A)、証券業務も両方あります。

歴史としては、元々米国モデルで、ヨーロッパ系は元々ユニバーサルバンクで、銀行、証券、信託を同じ経営体で行う銀行として伝統として続いていましたが、アメリカの影響で1990年代から、投資銀行ビジネスを強化し始めてから変わりました。

現在では、ドイツ銀行もクレディスイス銀行も大変な状態になってしまいましたが。

お仕事的には、企業の発行業務、要は資金調達を市場から直接行うので、株式や債券の引き受けを行う業務とM&Aのアレンジに加えて、市場のトレーディングで稼ぐのが投資銀行と呼ばれます。

一般的に証券マンはセールスと呼ばれていますが、名前的にはバンカーと呼ばれている人たちを指します。

それぞれ大きなリスクを取り扱って、複雑な金融技術や、交渉、法務といったものが絡みますので、プレーヤーの報酬は比較的高めです。

投資銀行もビジネス的には、顧客から手数料をいただくビジネスの出、リスクの取り方、取らせ方など非常に長けています。

例えば、不動産を証券化し、顧客にリスクを取らせるのもそうですし、地銀向けに商品を開発して、裁定取引の鞘取りをするとか、M&Aのディールでリスクを取らせたり、色々とやっていることは多岐に渡ります。

では、投機ということについて、何が関係あるのか?という点について書きたいと思います。

現場で行われている投機について

基本的に、報酬システムは利益に連動する形で、ボーナスとストックオプションを貰います。数字ができなければ首になりますし、厳しい世界です。

トレーディングの世界において、そのような報酬体系であるならば、何が起きるかというと、勝負するところは勝負しますしというお話なんですが、追い込まれた時に何が起きるかというと、大きく儲かれば大量のボーナスとストックオプションで、ダメなら再就職の準備をするということです。

普通の企業であれば、大きなプロジェクトであれば、かなり慎重に案件を進めるという頭でプロジェクトを動かすと思いますが、私がいた業界はそうではなく、今のポジションを捨てないように慎重にやるという風洞ではなく、限界まで会社の資金を使ってレバレッジをかけて、社内基準ギリギリまでリスクを取るという行動をしていました。

というより、そのような感覚を持っていない人間はこの業界では生きていけないですし、それが正解の世界です。

ダメなら違う投資銀行に行って再就職すればよいですし、ファンドもあります。

ヘッジファンドも成功報酬は同じ仕組みで、そもそもこの報酬体系は金融商品でいう所のコールオプションと同じような仕組みです。

首というリスクが決まっている中で、アップサイドはいくらでも引っ張れるという、人生にオプションをかけているといったところ。

今は、リーマンショックの影響もあるので、多少なり厳しくなっていると思いますが、私がいた時代はその風習があった時代ですので、会社の資金を引っ張って、代打ちのギャンブルをしているんじゃないか?と言われてもおかしくないと思います。

勿論、計算をして戦略立てて行いますが、私も5社雇われでしたので、5回IDを置いて去りましたし、投機に負けたのは何度もあるということです。

投機を推奨するか否かについて

正直なお話をすると、投機については、その辺の個人投資家よりも資金を限界まで張って行ってきましたし、経験値的にも感覚的にも長けていると自分では思っています。

それでもパンクをするというのが、このマーケットで勝負をすると、少なからず起きてしまうということです。

要はデータ予測然り、どんなに分析をしようが、賭けようがダメな時はダメで、1/2ではないにせよ、確率を凌駕できないことっていうことが市場では起きます。

それをやってきた人間としては、投機は良い勉強材料でしかなくて、今は年も取ったということで、やるかやらないかでいえば、やらないというのが答えです。

例えば、注目されている決算跨ぎにしても、両面に転がっても利益がでるポジション作りを今なら行っていますが、投機をやるのであれば、全ツッパでコールのみを持つとか、プットのみを持ってやりますが、今はそんなことをしなくなったのは、結局のところ、経験から言わせてもらえば、引き際を間違えたら良いことは1つもないっていうのはお伝えしておきます。

今の私は、皆様も思っている通りだと思いますが、個人投資家の固い人と同じくらいディフェンシブな運用が多いと思います。

IPOもそうですし、POやブロック使ってアービトラージしたり、外債やったり、TOBやったりと、積立投資をしている人よりもリスクは取っていないです。

如何にリスクを取らずにアッパーを取るという発想になってしまったというのが、行きついた先なのかもしれないですけど。

もちろんマーケットのみで勝負しても良いのですが、やはり人的にミスが起きたりもしますい、間違いも起こしますので、本気でやるとやられるというのが、経験則上、よくわかっているというのもあるかもしれません。

私自身は、マーケットのことについては、あくまでもひとり言ということでしか、お伝えしないですし、そこについて、私が株価がどうなるからこうしろ!等々伝えても、いざマーケット内のお話であれば、責任が取れないのもありますから、あえて細かく言及はしませんが、それほど難しい世界であるのはお伝えをしておきます。

その上での対策として、マーケットニュートラルのお話やペアトレードなんかもそのうち記事としては書かせてもらいますが常に慎重な中で、メリハリをつけるというのがベターだと思います。

それでも投機を俺はしたいんだ!というのであれば、やり方なんかはたくさんありますから、DM貰えたら教えますよ。

おすすめはしませんが。

ただ、人生において、勝負所はあると思いますので、それは逃さない様にはしてもらえたらと。

私は人生において1社は日系ですので、正確には4社で4回ほど物凄く大きな失敗をしましたので、頻度的には数年に1度はそんなことが起きる確率で起きているというのはお伝えしておきます。

どうせやるなら、試行回数は少なく、まとめてドカッとやった方が失敗談は少なくなると思います。

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